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2月2日実り多き二時間!

JPIC主催の『10代から出会う翻訳文学案内

<新・世界文学案内>沼野教授と読む日本の世界、世界の日本』

へ行ってきました。(@新宿・安与ホール)

http://www.jpic.or.jp/event/jpic/2013/12/06162025.html

レムの『ソラリス』&ナボコフの『賜物』を

毎度読むたび、新たな発見があり、

ちゃんと読みこなせていなかった

自分を恥じながらも

そこに構築されている世界に

身も心も溶かされている私ゆえ、

沼野さんのお話が聴けるのなら、

全3回とも行きたかったのですが

結局、日程的に無理だったのです。。。

第3回は、辻原登さんがいらして、

『熱い読書、冷たい読書--「世界文学をめぐって』

というタイトルで沼野さんと非常に濃厚な対談を

繰り広げられました。

冒頭の辻原さんの

「ドフトエフスキーは19歳までに

読まなければだめだ!」という話にも

いたく共感しました。

途中、辻原さんがナボコフの『賜物』を朗読されました。

沼野さんが訳されたものです。

目を閉じて聞いているうちに

ゆっくりゆっくり情景が浮かんできました。

なんといっても難解な物語ですし、

私もまだまだ読み込みが足りませんが、

その語感の響きは、幻想的でとても美しく

幸せな気分になりました。

(辻原さんの朗読……というのが贅沢です)

原文と、訳文、二つの言語を突き詰めていくうちに

純粋言語が現れてくるという話も

非常に興味深かったです。

また、いろいろな訳が作られ、原文と突き合わされ

「後熟」していくという話も。。。

ナボコフはロシアから亡命してきていますから

本の中でしか、

故郷のロシアを描くことはできませんが

物語の中にだけしか立てない自分を

否定せず、

本の中に生きる覚悟をしたことが

きっとあの素晴らしい作品群を

産んだのでしょう。

今日はスティーブンソン、バルザック、スタンダール、

中島敦さん、ミラン・クンデラ……等々

若いころに胸の奥に引っかき傷をつけてくれた

作家についての考察も少しあり、

なんとも実り多き二時間でした。

家に戻り、久々にスティーブンソンの

『宝島』を再読したので、

いよいよ辻原登さんの『北の家族』を

これから読むつもりです!!

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追記。

脚本家の松田昭三先生が

一時期、映画をご一緒したり、お会いする度に

光文社の古典新訳文庫を下さいました。

今となっては、貴重な資料。。。

本が結ぶ絆!ってありますね。。。

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