2017年12月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            
フォト

« 10月9日思わぬところで……。 | トップページ | 10月18日出渕亮一朗さんと金箱惇一さんの二人展D.E.K.A.@荻窪 »

10月13日同じ絵ハガキ

夕方。

中野好男さんの訳の、サマセット・モームの

『手紙・園遊会まで』(英宝社)が届いた。

貴重な古書だ。

ラフラディオ・ハーンの『読書論』を送って下さった方と

同じ方からだ。

金閣寺の近くのアパートに住んでいた19~20歳の間、

モームにハマッていたことがあった。

虚無感や絶望から這い上がるための読書だった。

モーム……というと、

暗闇の中、ハラハラと落ちてくる桜の花弁を

思い出すのは、敷地内に桜の木が植えてあった

桜荘という名前のアパートに居たからで、

一日の仕事を終え、

夜間の大学から戻ってきて

慌ただしく銭湯に行った後、

私は窓を開け放って、

朝方まで本を読むのが好きだった。

自分の時間は、それしかなかったのだが、

その渇えた心に、小説の名手の言葉は

よく胸に響いた。

そんな懐かしい思いに駆られていると、

本の送り主から電話が入り、

大いに励ましてもらった。

その方に言いそびれてしまったけれど、

私が去年、京都近代美術館へ行った際、

気に入って購入した絵ハガキと

同じ絵ハガキが、モームの本の間に入っていた。

素晴らしい言葉と共に---。

モームの『手紙』があったから、

その後、マンキーウィッツの

一連の映画に惹かれたのかも……。

構成のセンスが似ている。

« 10月9日思わぬところで……。 | トップページ | 10月18日出渕亮一朗さんと金箱惇一さんの二人展D.E.K.A.@荻窪 »

よしだあつこ」カテゴリの記事