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1月25日さようなら。テオ・アンゲロプロス監督。

24日、テオ・アンゲロプロス監督(75)が亡くなった。

しかも『もう一つの海』の撮影中にトンネル内で

交通事故に遭ったとか……!

20世紀を振り返る三部作が完成しないまま、

亡くなってしまうのは、誠に惜しい!

画づくりにこだわる監督はたくさんいるけれど、

本当に村を作ってしまったり、

CGを使わずに大量の水を使って洪水シーンをやりきる

監督(そんなワガママが許される監督)なんて

これから先、出てくるんだろうか……?

完成していたら、

きっと後世への文化遺産になるはずだったのに。。。

初めて『旅芸人の記録』(1975)を観たのは

十代の終わりだった。

『ロードショー』だったか『スクリーン』だったか

『キネマ旬報』だったか忘れてしまったが、

当時愛読していた雑誌の写真を見て、

いてもたってもいられなくなったのだ。

『旅芸人の記録』は、

ストーリーを追うことが苦痛だったが、

圧倒的な画づくりに意味もわからず魅了された。

そして20代で出会った『アレキサンダー大王』は、

3回も映画館へ通うくらいのめり込み、

乾いた大地に響くラッパの音に心を震わせた……。

以前、『シナリオ入門』というムック本のアンケートで

「テレビと映画の違いを教えて下さい」というのがあり、

私は「映画は象徴と呼吸」と答えたのだが、

実は、この映画から大きな影響を受けているのだ……。

ちなみにテレビは「思いで押して書く」と答えたハズ。

これは師である宮川一郎先生が教えて下さったこと。

30歳に突入し、東京へ来てしばらくした頃、

満員の映画館で立ち見で

『永遠と一日』(1998)を観た。

先行していた話題性に反して私の感想は、

「あれ、ちょっとゆるんじゃった?」。

でも、創作者の心は、

常に変容し続けるのだと

後に実感することになる……。

(私はたいした仕事はしていませんが)

実はまだ『エレニの旅』(2004)を観ていない。

たぶん、追悼上映がされると思うので、

映画館で堪能したい。

スクリーンに映し出される光を浴びに

行くのだ。

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