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6月25日追悼

ピーター・フォークが亡くなった。

数年前からアルツハイマーが進み、

自分がコロンボだったこともわからなくっていたとは……。

私がピーター・フォークの出演作で

初めにドキドキしたのは

1979年公開の『あきれたあきれた大作戦』。

なんてセクシーな人なんだろうと思った。

けしてハンサムではないけれど、

あの独特のやぶにらみに思春期の私は

めっちゃシビレてしまったのだ~!

後に、彼の右眼が義眼であることを知った。

努力の人だったんだとわかり、

余計に愛おしさが増した。

ジョン・カサヴェテスとの仕事は

確執もあったようだけど、

ピーター・フォークが胸の底に持つ

硬質な精神性が際立つ佳作ばかり。

きっと波長が合うからこそ、

互いに求め合い過ぎるんだろうな……。

ちょっとした違いに過敏になってしまったり。。。

しかし、そんな関係こそ本物。

相手に執着し、

さらなる関係性の進化を期待しているってことだから。

そういう人と出会わなければ、

不幸な人生だとも言える。

私はカサヴェテス信奉者だから

余計にそんな風に思うのかもしれないけど、

カサヴェテスとは本当にいい仕事を残していると思う。

『オープニングナイト』、『こわれゆく女』

『ハズバンズ』。

人生の旅が一筋縄ではいないことを

これらの映画からずいぶん学んだ。

これからも後世に残る映画になるだろう。

他にも『ベルリン天使の詩』(ヴィム・ベンダース)や、

ピーター・フォーク入魂の一作、

『ブリンクス』があるけれど

私はやっぱり、カサヴェテス作品!

追悼で観るのは『こわれゆく女』にしようかな。

ジーナ・ローランズになって

夫のニックを演じたピーター・フォークと

思い切り愛憎をぶつけ合う快感に

浸りながら……。

そして男女間のカタルシスは、

本気と本気の感情をぶつけ合った後にしか

訪れないことも、

映画で知ったのだから。

(これじゃカサヴェテスの追悼みたいかな?)

あああ、また愛すべき人物が亡くなっていく……。

刑事コロンボはもちろん好きだけど、

もっと詳しい人がいるだろうから

ここに書く必要はない。

もちろん、中学生ん時から

トリックを覚えてしまうくらいに観たけどね!

老いたピーター・フォークの

脳裏に残っていた自分の残像は

カサヴェテス作品だったんじゃないかな……?

なんてコトを想像するというのは

私もピーター・フォークに執着しているということか。

愛していたのかも……。

こんなにしつこく思うというのは

まぎれもなく「愛」。

『こわれゆく女』でニックが見せる男気が、

いつの間にか私の中で愛の基準になっている。

それに気づいた。

ピーター・フォークは

大勢の人にきっといろんな気づきを

与えたことだろう。

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