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1月26日国際子ども図書館へ

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長谷川知子さんにお声を掛けて頂き、

午後から上野にある国際子ども図書館の団体見学と

島多代さん((社)日本国際児童図書評議会会長)の

『絵本の黄金時代』展(展示会監修は島さん)のギャラリートークへ。

主催は国際子ども図書館を考える全国連絡会で、

今回の見学は、長谷川さんのご発案だとか!

おはなしのへや、世界を知るへや、子どものへや

や、第一・二資料室等、各部屋を

司書の方がものすごく詳し~く説明して下さった。

第二資料室には『もじゃもじゃペーター』の小展示があり、

世界中で翻訳されている『もじゃぺ』が展示してあった。

わーい!わいわーい!

髪もとかさず、爪も切らずに伸び放題の

不潔なペーターが出てくる『もじゃぺ』は大好きなので、

ついつい手に取って長時間見入ってしまった。

みんながさっさと先に行ってしまってからも……。

「ああ、もうもう。待って下さーい!」

どうも、この明治期に建てられたルネサンス様式の

建築物というのは、現実とうつつの境目を

安易に超越させてしまうなにかがあるなあ……と

痛感。(だからいいのかも……物語の世界に集中できて)

本のミュージアム

そして

普段は見ることができない書庫にも入れて頂き、

学校図書からのレファレンスに対応しやすい工夫がされていたり、

授業を助けるためのセット(先生のブックリスト)が

きちんと整理されていた。

島多代さんのギャラリートークは

1920~30年代の絵本の黄金時代にちなんだもので、

絵本の普及には、多くの無名の女性達の尽力があったことを

話して下さり、大変聞きごたえのあるものだった。

私が印象に残ったのは、

子どもの本の宿命(と限界)について島さんが語られたこと。

送り手は何を伝えていくべきかということについて

以下のようなことを挙げられていた。

「世の中にはさまざまな人がいるよ」

「いい人も悪い人もいるよ」

「好きなことも嫌なこともあるよ」

「この中を生きて行くのが人生なんだよ……」

そして、それらのメッセージを実際の人生に活かすのは

自分自身なんだよ……というところが

島さんのおっしゃる「限界」なのか?

私としては、こんな風に解釈しているが。

もうひとつ印象に残ったのが、アヴァンギャルド詩人の

ウラジーミル・マヤコフスキーの『海と灯台についての私の本』の話。

この本の中で、マヤコフスキーは、

「子供たちよ、灯台のようになりなさい! 

闇に苦しむ人々のために灯りで進路を照らしなさい」

と言いながら、

3年後にピストル自殺をしている……

というもの。

時間がなくて、詳しい説明はされなかったけれど

インパクトのある話だった。

この本を書いた当時、

革命で「世の中が変わるかも知れない」

と一条の光を見出そうとしたのは

マヤコフスキーだったのかも。

しかし、時局に暗雲が垂れ込めてくると

誰よりセンシティヴで、

時代の空気をいち早く敏感に感じ取ってしまう詩人は、

絶望を感じて死に至ったのかもしれない。

あるいは身を捧げることによって

平和で明るい未来をみんなに(とりわけ子どもに)

与えて下さいと祈ったのか……。

その辺の心情はいかに?

ギャラリー・トークの後は、

『絵本の黄金時代』の展示をゆっくり見て、

長谷川知子さんと、

親子読書・地域文庫全国連絡会の小林牧子さんと

三人で精養軒でお食事をして帰った。

食事中には、

大好きなアルモドヴァルの映画の話もできて、

大変充実した一日だった。

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