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2009年4月

4月23日ばったり☆

やることが積もっているので、だるくてぐったりしながら作業していたら、阿佐ヶ谷ラピュタで中平康監督の特集をしているのを思い出し、時計を見たら、18時半。おっ、『野郎に国境はない』の19時からの上映に間に合うぜ!ってことで、上着を羽織って、阿佐ヶ谷までチャリを飛ばす。

途中、銀行でお金を下ろし、100金でパンと飲み物を買って、上映ぎりぎりにラピュタに着くと、なんとなんとシナリオライターの田中貴大さんとばったり。

このところ、
必殺等のDVDのやりとりや、メールで連絡を重ねていたので、なんだかいきなりご本人に会うのは、気恥ずかしかったけれど、やっぱり、こういう場所で誰かに偶然会うのは、嬉しい。映画館や劇場で……というのが良いではないですか!

ラピュタには、必殺好きのT氏も駆けつけてくれたので、レイト『狙う』を観た後、みんなで駅前の日昇園へ行き、必殺や特撮の話で盛り上がる。
いやあ、縮んだ気持ちが解放されるなあ~。


1月~3月は風邪で体調をかなり崩して、外出を控えていたので、田中さんの書いた映画『年々歳々』を観ることができなかったのが残念!

DVDがレンタル開始になったら、ぜったい観たい。


にしても
楽しかった~!

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4月19日脳みそ夫さん

夜。
いきなりお笑いライブに行くことになり、中野のStudio twlのコンティニューライブへ。

数組の若手お笑い芸人が二時間、新ネタで勝負するというもの。
中野と沼袋の間という不便な場所にあるせいか、客の入りはそんなに良くない。
カッコいい芸人さん目当てなのか、若いおね~ちゃんが目立つ。


そんな中、脳みそ夫さんが、かなりシュールで、私的にはかなりツボだった~!

脳みそ夫さんは「脳」さんと「みそ夫」さんの二人組だが、以前は現みそ夫さんが「脳みそ夫」として活動しており、不慮の事故により残った相方の脳とコンビを組んでいるという設定で、M1にも出たツワモノだとか。

ライブの間中、コントはもちろん、大喜利などでみそ夫さんが発する言葉がおかしくてたまらず、一人ゲラゲラと笑ってしまう。
魅力的な人だ。

根本敬さんの『夜間中学』に行った時も、そんなで、根本さんにチラ見されたことがある……。

脳みそ夫さんのネタはテレビ的ではないけど、あのぶっとび感が、刺激的なので、どうかこの路線をキープしてほしいなあ……。


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4月16日人形への愛

午後の遅い時間、要町にあるアレグロに行き、中村園さんにお会いした。

中村さんの著書『もの作りひと作り 立体造形物界の「魔術師」の溢れる情熱と発想力』を拝読していて、アパートの一室からスタートしてジブリの『ハウルの動く城』の大サーカス展をプレゼンされるところは、とてもパワフルで、ひらめきを素早く現実に変えていく馬力を持つ人にぜひともお会いしたかった。
実際お会いした中村さんは美しい方だった。

人形を作る人との中には、ときどきもの凄く端正な顔立ちの人がいる。
私はレズビアンではないけれど、美しい女性を前にすると眩しくて照れてしまう。

中村さんはロッド・スチュワートがお好きで人形を作っていらしたとか。

私は昔、フェルトで私もロッドの人形を作ったことがあります……と伝えるのが精一杯。

社内を見学させて頂く。

至るところで、これから公開されるアニメやゲームの最前線の造型作品が制作中で、

スタッフの方が丁寧に説明をして下さった。

凄い~!
さしつかえがあるから、具体的には書かないが、

みんなヒットしているものや、大作ばかり……!

階段のところに内藤ルネさんの人形がニ体置いてあり、目が釘付けになった。
欲しい!
欲しいよ~!

普段、物欲のほとんどない私だが、美しい人形だけは別。
サイズといい、顔つきといい、もう蠱惑的……と言いますか、まさにルネさんの世界に住む人形……ああ。(ため息)

一瞬にして世界に引き込まれた私。
中村園さん、アレグロ恐るべし!

理屈ではなく、ストレートに感性をノックアウトするものを創ることが大事だということを思い出させて頂いた。

そうだ、そうですよ、やっぱ!

中村さんは、今の私の現状を察して、ヒントになる言葉をいくつか下さった。

しかし
スケールのでっかい人だ~!

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4月9日よく辿り着けたね……。

去年の10月くらいから競馬に少しハマっている。

元々、勝負事にはナミナミナラヌ興味があるのだ。

(モノポリーが実は死ぬほど好きなのだが、

やってくれる人がいない(涙))

人生、バクチ、流転もまた人生なりを

実践している(?!)私は、このところいいお友達ができて嬉しい!!!

先日、中山競馬場で御一緒した、主婦と生活社の

若き俊英、住田幸子さんと滝乃みわこさんと

方南町の『一心太助』で会うことになった。

一心太助は言わずと知れた(?!)ディープな飲み屋で

親戚の家で飲んでる感がいい!

みんなのスケジュールとを合わせると

夜の9時からスタートということになったが、

元々夜型の私は、なんてことない!

そんくらいからの方が、頭が廻るんすよー。

ってことで、

待ち合わせをしていたら、住田さんは来たけれど、

待てども待てども滝乃さんが来ない。。。

浜松町を8時半に出るから少し遅れるとは聞いていたけれど……。

十条に住んでいる滝乃さんは、

このあたりの地理に詳しいとは思えないし……。

仕方ないので、

先に店に入って滝乃さんを待つことに。。。

待っている間、住田さんとじっくり話ができたことが嬉しかった。

住田さんが何度も滝乃さんのケータイに

電話やメールを入れてくれたけれど

返事が無い……。

「多分、彼女、ケータイ忘れたんだと思います……」

ええっ、大丈夫かな?

この時点で、もう夜の10時。

浜松町を八時半に出ることは事前に聞いていたけど、

滝乃さんのことが心配だ。しかも、ここはちょっとわかりにくい場所にあるし……。

だいたいおっさん御用達の匂いプンプンの

入りにくい店構えだしなあ……。

ケータイがないと地図だって調べられないご時世だし。。。

しかし、そんな心配をよそに、

滝乃さんは、見事に辿り着いた!!!

「どーやって来たの?」

と問うと

なんと図書館のインターネットで調べてきたとか!!!

さすが、取材で鍛えた勘!

にしても、よかった、よかった~。まじで心配していたよ~。

その後は

近くのカラオケBOXに移動!

住田さんも、滝乃さんも、歌う姿も声もとってもチャーミングだ。

一人おばさん(私)が混じっているので、

気を遣って下さったのか、ビンクレディーのサウスポーを

入れて下さり、

「ええっ、ピンクレディー……?」

とか言いながら、マイクを手にすると

自覚のないまま、体が哀しいくらいにフリを覚えていて、

「熱い勝負は~恋の気分よぉ~♪」

なんてノリノリになってしまい、驚かれてしまう。

ついには、みんなでピンクレディー、そしてキャンディーズの

メドレーをかけて盛り上がる、盛り上がる!!!

ぜいぜい息切らしながら、

ジンジャエールをかぶ飲みしていたら

若い二人から

「あのう、フリってどーやって覚えたらいいんですか?」

と問われ

「あんた、そりゃあ、命懸けでテレビにしがみつくことですぜ」

という言葉をぐっと飲み込み、

「楽しんで覚えるといいんじゃないかなあ~。自然に覚えるし~♪」

なんてカッコつけてる私は

アホだなあ……やっぱ。

この日は2時過ぎまで遊んだけれど

あっという間だった。

滝乃さんは、奈良に行かれるというので、

NHK奈良の武中さんを御紹介することに。

武中氏はどーもくんや、ななみちゃんの仕事を

御一緒した人で、いつも私の書いたものを丹念に見て

意見をくれる得難い友人でもあり、

きっとキャラクター開発のヒントになることを

しゃべってくれるだろう。

住田さんにもらった『ね~ね~』と『週刊女性』を

家に帰って読む。

リラックマとかまめゴマも超かわいいけど

豆しばもめっちゃキュートだなあ……。

ううん~癒されるぅ~。

『週刊女性』のお取り寄せ記事も

切り抜いてファイリングした。

私の好きなお菓子も載っていて、

これは重宝するなあ。。。

住田さんにもらったとってもおいしい紅茶を

有り難く頂いて、ほっこりした後、

気持ち良く眠りに就いた。

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4月7日国会図書館

前夜のコーフン冷めやらぬ間に、国会図書館に行き、

さっそく週刊文書の『疑惑の銃弾』の記事のコピー申請をする。

量が多いので、少し待つ。

テーブルに座って、じっくり読んだ。

事件に潜む真空地帯に挑んだ挑戦的な記事だ。

家に戻って、さっそく白石さんに手紙を書き、

楠本千鶴子さんの行方がどうなったのかということを

臆面も無く書く。

ひょっとしたら、

当時、報道されていたかもしれないけれど、

私は事件当時、働く事に専念するあまり、

楠本さんのことがどうなったのか知らない。

恥じる必要はないと思ったし、

白石さんという方なら

こんなバカな質問をしても

きちんと答えて下さると確信したからだ。

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4月6日キンチョー&劇的に楽しい一日!

お昼前。久しぶりに築地を歩いてみた。

まだ箸にも棒にもかからない習作時代、

月一回の電通の会議(TBS昼帯ドラマ)に出るために

よく築地本願寺近辺を歩いたものだ。

本願寺前で講談社の引地さんと待ち合わせ、

市場内のお寿司屋さんでちらし寿司を御馳走になった。

今日は、偉い方達に会うので、かなりキンチョーしていた。

誰に会うのかというと、

文藝春秋の元社長にして、文藝春秋や週刊文春の編集長を務められ、

あの『疑惑の銃弾』(ロス疑惑事件)を世に送り出した白石勝さんと、

フジテレビの報道局長、扶桑社の社長を経て

共同テレビの常任監査役をされている中村守さん。

一応、お花見ということだが

何を着ていったら良いのか、さっぱりわからない。

日程表を見ると共同テレビの中村さんのお部屋→浜離宮庭園→

水上バス→隅田公園→飯田屋(どじょう)→バーリー浅草(バー)となっている。

きっと歩くんだろうな……ということで、

さんざん試した挙げ句、

やっぱりジーパンに。これが一番!

共同テレビでは

中村さんのお部屋に通されて、あまりにナイスビューなので驚いた。

これはまるで高級ホテルのスィート!

眼下に拡がる浜離宮庭園は

桜のピンクよりも、菜の花の黄色が美しく感じる。

週刊文春の50周年記念号の白石さんの対談を読み、

家に有る文藝春秋やenTAXIを片っ端から読んで

ものすごーーくビビリながら来たのだが、

それは杞憂に終わった。

まず、

待ち合わせに現れた白石さんは、

仕立ての良いスーツに、布でできたエスニック風のかばんを

肩がけにしていらして、ちっとも飾るところのない方だった。

さらに、中村さんの話し方はどこか懐かしい響きがあって、

耳に心地よいなあ……と思っていたら、

滋賀県の長浜のご出身だと後で判った。

途中、プロデューサーの江森浩子さんも中村さんのお部屋に

いらして、皆で写真を撮った。

「それじゃ、行きましょうか」と

中村さんは、なんと手ぶらで社屋を出て行かれた……。

手ぶらで背を丸めた中村さんと、エスニックバッグの白石さん……。

偉い方達なのに、気取りがまったくない!

しかも足元は埃だらけになっているのに、一向に気にされる様子もなく……。

「う~ん、すんごいかっちょいい!」 

思わず、心の中で叫んだ。

浜離宮の公園では、白石さんと栃木弁の話で盛り上がった。

白石さんは元々東京のお生まれなのだが、

五歳から栃木県に住まれているので

栃木県出身ということになっているのだとか。

必死で覚えた栃木弁は、大人になっても抜けなかったという。

前夫が栃木の人で、言葉のやりとりで苦労した話や、

なんだか妙に栃木の人と縁がある……という話をしているうちに

水上バスの時間に。

岸辺は満開の桜。

佃島の辺りの近代的なタワーマンションと、

昔からの風景が思った以上にマッチしていることに驚いた。

船が到着し、隅田公園の桜をちらりと見た後、

予定を変更して、吾妻橋の『ひら井』へ。

店主が包丁を片手にしてくれた墨堤の説明が、

リズミカルな江戸言葉だったのが印象的だった。

中村さんは細やかな配慮をして下さり、

緊張している私に次々と料理を勧めて下さった。

白石さんはどじょうをつつきつつ、芥川賞等、大きな賞を決める際の

審査員の方々の情熱的な論争の話をして下さった。

『疑惑の銃弾』の記事のお話をもう少し伺いたかったのだが、

それはまたお手紙でも出す事にしようと思った。

昔、

人文書院でお世話になっていた頃、

編集に携わった『松と日本人』(有岡利幸著)という本が

毎日出版文化賞を貰っているのだが、

内容について、白石さんと中村さんからご質問があったので

下手な説明をさせて頂いた。

私は当時27歳で、ただ夢中で、わからないところは逐一編集長に聞き、

作業をしていたに過ぎず、「著者の切り口が斬新だった」

ということに尽きるのだ。

もちろん、学歴のない私の意地もあった。

でも、やって良かったと思える仕事だ。

「ひら井」を出て、バーリー浅草がお休みだったので

神谷バーで飲んでいるうちに、白石さんが三橋美智也さんがお好きだという

ことが判明し、中村さんも歌にかなりお詳しいことが判った。

……ということで、

三軒くらい先のカラオケボックスへ流れ、一時間たっぷりと

熱い熱い皆さんの歌を堪能し、私も『支那の夜』と『怨み節』を歌った。

本気で歌うことの楽しさたるや!

しかし、

こんな楽しい展開になるとは思ってもみなかった!!!

あのキンチョーが嘘のような楽しい一日だった……。

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4月4日ウエノさん

美容院に髪を切りに行く。

ここで一人でやっているウエノさんと

昨今の不景気について話しているうちに

いつものようにマニアックな話題に……。

高校生の頃から、渋谷・新宿を根城に

パー券でガッポリ稼いでいたウエノさんの話は

かなりおもしろい!

ちょっとエッチなガールズ・バーやハプニング・バーの話も

深いところまで聞くことができて、

およそ、美容院で語るよーな話ではないよーな話

ばかりここではしているかも……。

渡される雑誌もananとか、LEEとか家庭画報じゃなくて

東洋経済とかだし……。

電波系のお客さんの話もおかしくて、

その手の人が置いていく怪しげな本(超能力系)や

「うそだろう、アンタ~!」と叫んでしまいそうな変な名刺をネタに

いつもゲラゲラ笑い転げてしまう。。。。

ウエノさんは私に霊感があると信じているフシがあって、

鏡の中の私の眼をじっと見つめて

「ボク、どうしたらいいと思います?」

と、言うのだが、(お金儲けに関しての相談ばかり☆)

はっきり言って、霊感は昔、

ほんのちょっとくらいはあって、

友達が前日に買った物を当てたり、

亡くなった人の顔を「こんな顔では?」と描いてみせたりしてけれど、

今は、霊感に関しては超ダメダメだ。。。

(その理由は今、リアリストが周りに多いから?)

でも、シャレにならないくらい端正な顔立ちで

とびっきりおっとこ前のウエノさんなら

お客にファンも多いはずだし、

狙った女は、眼力だけで99%堕としてきたよーだから

なんとかなりそうな気もするんだけど……甘いかな?

ウエノさんの情報によると

恵比寿にものすごくうまくて安い中華料理屋『吉兆』が

あるそうなので、今度行こう!

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4月3日占領期雑誌資料体系を見せてもらいました!

銀座の和光前で松田昭三先生と待ち合わせ、

いつも行くレストランでお昼を御一緒した。

食後に岩波書店から出た『占領期雑誌資料体系』の

大衆文化編第三巻「アメリカへの憧憬」を見せてもらう。

上製で箱もついていて、立派な本で、

貴重な資料が入っている。

ここには、松田先生がまだお若い頃、

『映画之友』に投稿された文章が採録されている。

小学校を出た後、

佐渡島で農業をやっていらした松田先生は、

専検(大検の前身)を受けに新潟に何日か滞在され、

その時に初めて見たアメリカ映画のことを

書いておられる。

先生は時折、「無教養な農業青年だった」と謙遜されるが、

その後の御活躍は言うまでもない。

フローネや、ムーミン等、私たちが子供の頃に

夢を与え続けてくれた力作を

多数産み出した名シナリオライターで、

映画の批評に関しては、徹底して

真実の視点を貫いておられる。

松田先生に

「桜の下でお写真を撮りましょうか?」と訊ねたら、

「桜は嫌いなので……」とお断りになった。

こういうところも、私は大好きで、

やっぱり、ほんとのこと言う人っていいなあ~

とか思ってしまう。

別れ際にメイプルソープのエロスについて

話ができたのが嬉しい。

松田先生と別れた後、教文館へ行き、

『まどさん100歳展』へ。

まどみちおさんの最新作の詩に圧倒された。

おしっこのことをこんなにリズミカルに、

とびきり上等に書けるなんて、すてきだ!

岡谷市の小さな絵本美術館に勤めている

マチコちゃんに見せてあげようと思い立ち、

かど創房から出ている『まどみちお詩集 宇宙のうた』

を購入したところで、

オフィス・ヘンミの岡崎さんから

連絡が入り、銀座ライオンへ。

近況を話し、ちょっと河岸を変えますか……と

銀座の『力』へ。

ここのおでんはおいしいので即注文!

からしれんこんに舌鼓を打っていると

仲居さんにものすごく話し掛けられて辟易……。

まんまるの顔をしているせいか

ものすごーーーく話し掛けられやすい。

その後、数寄屋橋の近くのジャズ・バーへ。

岡崎さんの行きつけだというその店は、

ちょっと狭いけれど、

かかっている音楽は超一流!(店名はヒミツ)

そこには、青い口紅をきりりとひいた

グラム・ロックをやっていた頃の

デビッド・ボウイみたいなおばさん(推定65)が居た。

青いキラキラしたフロックコート調の上着と

メラメラと燃えるように天井に向かって

つんつん立っているパーマヘアーが、

『本物』な感じで

やっぱり、ここでも私は狙いをつけられて

「お嬢ちゃん……」なんて呼ばれ、

(アタシャもうおばはんでやんす☆)

ものすごーーく話し掛けられてしまう……。

まさか、

「ズージャ・バーで、なんでグラムなカッコ、してんすか?」

と訊くわけにもいかず、

テキトーにおばさんのブッ飛び気味の話に

合わせて、「そりゃあスゴイですね!」なんて言ってたら

少しだけおつまみのピーナツを多めに盛ってくれた……。

細かいところから気遣いを見せる人だなあ。。。

おばさんがいなくなったのを見計らって

ねばっこい冷や汗を吹き吹き、

「さすが、岡崎さん、レアなとこ知ってますね~」

と言うと、

岡崎さんはキョトンとして

「あんなおばさん、今までいなかったのに……」

とのこと。

そーいや、マスターもやや引き気味だったような……。

グラムなおばさん、一体何物?!

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3月30日てっきり……と思ったのに!!!!

渋谷ライズXに『メイプルソープとコレクター』を観に行く。

てっきり、ロバート・メイプルソープの写真が、

あるいは、生前のメイプルソープのあの麗しい姿が

ふんだんに見られるのかと思いきや、

キュレーターのサム・ワグスタッフに焦点が集まっていた。

ワグスタッフは、それなりに美男子で、美術品に造詣が深く

生まれも育ちもいいのはよーーく

わかったけれど、映画の作りが金太郎飴なせいか、

メイプルソープとの関係性のエロスが、あんまり伝わって来ない。

「ハマっちゃんたんでしょ、メイプルソープにさぁ……」

という、一番恥ずかしくて、一番本能的だけど真実な部分を

なんでもっとちゃんとやんないんだよ~。

(あ、ちなみにメイプルソープは、ハーブ・リッツとかと同じくゲイです。もちろん、知ってると思いますが……)

美術業界の裏側を知るにはいいかもしれないけれど、

関係者の証言が、どれも似たりよったりだったのがつまらなかった。

本作のプロデューサーとして参加している、”美人女優”のエリザ・ドュシュクが

次回は自分の実兄をメイプルソープ役にして、伝記映画を作るそうだけど

いまいち期待できないなあ……。

今回の『メイプルソープとコレクター』は、

パティ・スミスが見れたのが一番良かったかも。

しかし、メイプルソープとソウルメイトといわれたパティの証言(?)も、

イマイチ冴えなかったのはなぜか?

ワグスタッフのお金のせいなら、

パンクじゃないよ、もう。

どうも伝記映画流行りみたいで、

アントニオ・バンデラスが、ダリの伝記映画に出るそうだけれど、

こちらは????

バンデラスは、ペドロ・アルモドバルの映画に出ていた時の方が

ずっと良かった気がするけれど……。

『欲望の法則』とかね。。。。

人文書院に入る時の面接で、「最近見た映画で一番良かったのは何か?」

と訊かれた時、この映画の名前を挙げ、

内容をえんえんとしゃべり続けていた時、

なんだかわけわかんない幸福感に包まれていた気がする……。

もちろん、ゲイの話だけれど。

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